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MOTTAINAI

8月31日
読了時間: 3分

ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏が「MOTTAINAI(もったいない)」を地球規模の言葉として世界に広めた話を知っているだろうか。今や国連のSDGsの根幹をなす理念としても取り上げられている。1つのモノや資源の価値を極限まで引き出し無駄にしない日本人の精神性は、世界中で最も美しく合理的な考え方として称賛されているのだ。


ところで、その日本に生きる君たちの普段の勉強態度を見ていて、私はこれ以上ない「もったいない」を感じている。自分の能力や時間をSDGsとは真逆のやり方で浪費していると思えてならないからだ。


君たちは日々、塾に通い、机に向かい、決して短くない時間を勉強に費やしている。それ自体は素晴らしいことだ。だが、その努力の最後の仕上げにおいて、ほんの少しの手間やわずかな時間の努力を惜しんで(サボって)いる。その結果、手に入るはずだった圧倒的な成果や達成感を自らドブに投げ捨てているのだ。


毎日のように目撃する「もったいない」を具体的に挙げよう。


まずは「間違えた問題の放置」だ。宿題として取り組んだ課題で○×をつけて終わりにするだけ。または、赤ペンで正解を書き写して終了とする。間違えた理由の分析や解き直しを「面倒だから」とサボる。間違えた問題こそが君の成績を急上昇させる「伸びしろの宝の山」なのに。そこを解き直す数分間をサボることで、今まで机に向かっていた少なくない時間の価値を半分以下に減らしている。


次に「途中式や要点メモを書かない」ことだ。頭の中だけで処理しようとして、しょうもない計算ミスや書き間違えで失点する。「書く」というたった数秒の手間を惜しんだせいで、本来持っている君の理解力が結果に反映されない。理解できているのに得点にならないことほど空しいものはないはずだ。


そして「テスト終了直前の見直し放棄」である。解き終わった瞬間にペンを置き、ぼーっと終了の合図を待つ。その残された5分間で本気で見直しをすれば、漢字のミスや出題意図の勘違いを1つや2つは見つけられたかもしれない。その1ミスで志望校の合否が分かれる世界にいるというのに、その5分をサボるのだ。


君たちが惜しんでいるのは、どれも「1分〜5分」程度の小さな手間や努力に過ぎない。しかし、その「小さなサボり」が奪っていくのは、君たちが積み重ねてきた努力そのものだ。同じ時間机に向かっているのに結果が出る人と出ない者の差は能力の差ではない。多くはこの「あとひと手間」をかけたかどうかの差でしかないのだ。これを「もったいない」と言わずになんと言えばいい?


世界がSDGsを掲げてあらゆる資源の無駄をなくそうとしている今、他でもない自分自身の時間や可能性を無駄にするな。君が持っている本当の力を、日々のほんのわずかなサボりで捨ててしまうのはあまりに”MOTTAINAI”。


今取り組んだ宿題の、間違えた1問から変えていこう。その「最後のひと手間」を惜しまない者だけが自分の努力を本当の成果に変えることができるんだよ。

 
 
 

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