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がんばる子供たちをとことん応援したい。

そんな思いから、エイム学習塾を立ち上げました。

 

 エイム学習塾を立ち上げる以前、私は県内のとある大手の学習塾で専任講師をしておりました。大手の学習塾は良くも悪くも“システマティック”に業務を進めていきます。その結果として授業レベル等の平準化が図られ、それらは生徒および保護者の皆様にはある意味でメリットがあります。しかしながら私たち塾講師が相手にしているのは個人差が大きい子供たち。システムだけで全ての子供に対応することは不可能です。

 当時こんなことがありました。私が2学期の途中から担当した小6クラスでのこと。生徒は10名ほどでしたが、その中に一人だけ授業のペースについて来られない女子生徒がいました。本人は何とかがんばろうとしているのですが、どうも既習内容で決定的に理解不足な部分があるようです。私としては授業内でその生徒に内容を理解させるのは無理だと考えました。そこで本部に内緒で日曜日にその生徒を教室に呼び、徹底的なマンツーマン指導を実施。そんなことを何回か繰り返したでしょうか。結果としてかなり理解が深まり、その後の授業にはついてこられるようになったのです。また、いつも下を向いて隠れるようにしていた彼女がきちんと前を向いて取り組めるようになりました。

 ただし、この話には続きがあります。実はその後この“隠れ補講”が本部にバレて、私は上司から大目玉を食らったのです。「一部の生徒だけ特別扱いは公平性を欠く」「安全上問題がある」「授業内で理解させられないのは教務力不足」等々。そんなお説教を右から左に聞き流しながら(笑)、がんばろうとする子供のために自分が考えるベストの指導を制限無しに行える環境が欲しいなとつくづく思いました。

 

 また、大手は基本的に“実績主義”です。ここでいう“実績””とは、上位校(特にTOP校)への合格者数のことを指します。別にそれを否定するつもりはないのですが、ちょっと違和感は持っていました。

 生徒数30名ほどの中3上位クラスの担任をしていたとき。上位クラスと言っても、学力レベルにはかなり個人差があります。その中のA君はもともと能力が高いことに加え、自分でしっかり計画を立てて勉強に取り組めるタイプで、担任の私にとってはあまり手のかからない“ラク”な生徒でした。A君は筑波大付属高校(偏差値75)に合格しました。一方で同じクラスにがんばる気持ちはあるのだけれどなかなか成績がついてこないB君がいました。この生徒には相当時間をかけて指導をしました。B君は何とか市立浦和高校(偏差値66)に合格できました。

 このとき私が上司から大きく評価されたのは『筑波大付属合格者1名を出したこと』です(※“出した”という表現がそもそもおかしい)。ですが私にとっては、B君の市立浦和合格のほうがよっぽど感慨深かった。率直に言って、A君は私が指導していなくとも(もっと言えば、他の塾に通っていたとしても)きっと筑波大付属に合格していただろうからです。ですから私は、こんな「△△高校○名!」なんてことに大きな意義は感じません。むしろ共にがんばってきた生徒を単なる“数字”として捉えることに嫌悪感さえ覚えます。 

 数々の葛藤・不満を抱えながら大手塾に勤務していた私ですが、2001年に機会を得て独立。上尾市上の10坪ほどのスペースをお借りして、教室ひとつのみのエイム学習塾をスタートさせました。“エイム(AIM)”とは、「狙う,狙いをつける」という意味のほかに、「目指す,志す」または「目的,志」といった意味があります。『目的・志を持ってがんばろうとしている子供たちを、とことんまで応援したい』。そんな想いからつけた名前です。

 教室を開いてから今年で23年目を迎えました。13年前に現在の場所に移転し、教室も広くなりました。自習室も設置し、塾としての学習環境は良い意味で変化しています。しかし、根本的な想い、『がんばる子供たちをとことん応援したい』は創立当時のまま持ち続けています。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

 

覚悟がない生徒、お断りします。

 

 前述のエイム学習塾理念を裏返せば、「がんばらない子供たちは応援しない」ということになります。非常に冷たく聞こえるかもしれませんが、これは私の本心です。“がんばらない”とは“成績が悪い”という意味ではもちろんありません。言葉通り、「がんばらない=努力をしない」という意味です。がんばるつもりが無い生徒の相手をする余裕が私にはありません。

 

 塾というのは生徒・保護者双方に様々な負担をかける場所です。経済的負担、時間的負担、体力的負担。場合によっては、生徒たちに精神的な負担さえかけてしまうこともあります。それでもなお塾という場に通い続けるためには、生徒本人に目的や意志がなくてはなりません。「勉強ができるようになりたい」「上位の成績を取りたい」「○○高校に入りたい」。当然のことながら、このような目的を達成するためには努力が必要です。がんばろうとする気持ちが必要です。楽しいことばかりではありません。辛い思い・経験をすることは必ずあります。

 

 他塾のチラシで「やる気を引き出します!」というようなコピーを見かけることがあります。そういう指導に長けた先生というのは実際にいらっしゃると思います。「すごいな」と思うと同時に、「私にはできないな」と思います。我々の指導によって“結果的に”やる気が出たという例はいくらでもありますが、やる気のない生徒をおだて上げてやる気を出させようとは全く思いません。前述の通り負担があるのは自明なのですから、エイム学習塾に入ろうと思ってもらえるなら、入塾前に“がんばる覚悟”は持っておいて欲しい。これが偽らざる気持ちです。

”がんばれる風土”こそエイム学習塾の財産。

 他と比較することは難しいですが、エイム学習塾には“がんばれる”生徒が多いと思っています。当たり前のことですが、授業中に無駄なおしゃべりをするような生徒は1人もいませんし、一生懸命に宿題にも取り組みます。テスト前や受験直前ともなれば自習室に篭る生徒も多く、授業の前後は先を争って私のところに質問をしに来ます(※おかげで私は授業前後と合間にほとんど休めません(笑))。そんな“がんばる風土”がエイム学習塾の最も誇るべき点だと思いますし、エイム学習塾が存在しうる最大の理由だと考えています。私の仕事の大半はこの風土を守ることだと言っても過言ではありません。

 また、「がんばる生徒をとことん応援する」と申しましたが、誤解が無いよう付け加えておきます。”とことん応援”とは、”手取り足取り教える”というのとは違います。私自身が常に目指しているのは、『いかに”教えない”か』という指導。依存から脱却し、自分の頭でしっかりと考えられるようにするための手助けを徹底的に行う。これが私の考える“とことん応援”です。こうすることでこそ確かな学力が身につくと考えているからです。ですから、受け身の姿勢でただ当教室に来るだけでは成績は伸びません。そういった意味でも“自らがんばる”という覚悟が必要なことがお分かり頂けると思います。

 

 思いつくまま私の考えを述べました。エイム学習塾の雰囲気を何となく感じていただけたでしょうか。これをお読みになった上でなお興味を持っていただけるならば、ぜひ一度当教室へお越し下さい。エイム学習塾はそんな生徒・保護者様にとって最高の場所となるはずです。

 

塾長 稲山嘉彦

 

 

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<塾長プロフィール>

桶川にて神主の息子として誕生。桶川北小→埼大附属中→私立城北高校→筑波大学(基礎工学類)卒。高校受験では自他共に“間違いなく合格”と思われた第1志望の県立浦和高校に見事不合格となる。小・中・高ではサッカー部に所属。大学では学生企業設立など様々なことを経験。卒業後、㈱リクルートに「30歳までには独立します」と宣言して入社。就職情報誌の営業を担当。退職後、教育業界での独立を目指し県内大手学習塾にて教務修行。上位校コースの責任者も歴任。その後、自ら理想とする学習塾を立ち上げるため独立。2001年、上尾市上にエイム学習塾を創立。2010年、現在の桶川市坂田東へ教室移転。現在に至る。

2女の父。趣味は機械モノ(車,PCなど)をちょっといじること、読書(高村薫好き)、スノーボード(万年中級)。弱点は左肩(脱臼癖)、腰(腰痛)、眼(老眼進行中)。

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