ただの数字じゃねぇか、こんなもん
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更新日:1 日前
「北辰の結果が返ってきたが、点数は上がったのに偏差値が下がった」 「偏差値60って、具体的にどの程度の出来具合なの?」
受験生になると頻繫に目にする「偏差値」。数値が大きければ良い結果、くらいのことは分かっているだろうが、一体これは何なのか?をはっきり理解している生徒は多くないかもしれない。解説していこう。
テストの点数だけでは、本当の実力は測れない。 例として、次の2つのケースを比較してみる。
〇〇中学のAさん:数学 80点(平均点が 90点)
△△中学のBさん:数学 60点(平均点が 40点)
点数だけを見ればAさんの方が高い。しかし、実際には「みんなが高得点を取っているテストで点数を取り切れなかったAさん」より、「周囲が苦戦した中でみんなより高得点を叩き出したBさん」の方が、評価が高くなるのは自然だよね。
この「平均点との差」や「集団内でのすごさ」を、どんな難易度のテストでも共通の基準で測れるようにしたもの、それが偏差値だ。「同じテストを受けている中での自分のポジション」と言ってもいいかな。
偏差値を見る際、基準となるのは「50」という数値だ。「偏差値50」とは「そのテストを受けた全体の中でちょうど真ん中」という位置を表してる。だからまずざっくりと、50越えなら上位、50未満なら下位ということになる。他の数値についても目安を言うと、
偏差値60:上位約16%以内。100人の集団なら16番目前後。
偏差値70:上位約2.3%以内。100人の中でトップ3に入る実力。
テストがどれほど難しくても、逆に易しくても、「偏差値50=平均(真ん中)」いう基準は動かない。自分の偏差値の推移をみると、前回から実力がどう変化したか(=ポジションが上がったか下がったか)を判断できるのだ。(※実際には平均=真ん中ではないが、ここではイメージをつかんでもらうため大雑把に言っている。)
ところで、なぜこの「集団の中でのポジション」を示す偏差値が志望校判定に使われるのかわかるだろうか。それはズバリ、「入試はイス取りゲーム」だからだ。
合格の鍵を握るのは「何点取ったか」ではない。「受験生全体の中で、合格圏内の順位に食い込んでいるか」である。偏差値を知るということは、受験というゲーム(=競争)において、自分の現在地を正確に把握する作業に他ならない。そしてゲームに勝ちたいなら、それに勝つための戦略や戦術を考えて、なおかつ実行しなきゃいけない。偏差値を見て「あぁ、下がった・・・」なんて落ち込んでいるヒマがあったら、どうすれば偏差値を上げられるかを考えるべきだよね。
一方で、偏差値という結果だけで何かが保証されるわけでもないことは注意しよう。この数値は「そのときのポジション」を表す数字に過ぎないのだから。「おぉ!偏差値上がった!」と気を良くして努力を継続できればその後もその偏差値を維持またはアップさせることも可能だろう。逆に「おぉ!この偏差値ならもう大丈夫だ!」と油断すればポジションは下がっていく。結果は「座るイスがなくなる」ということだ。
偏差値をはじめ指標となる数値は使い方によっては非常に便利なものだ。ただ、その数値に振り回されるのではなく、自分が今何をやるべきかをしっかり考えてほしい。






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