研ぐ
- 1 日前
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私はたまに家で料理をする。とはいっても料理が好きなわけでもなく、必要に迫られてやることが多いので、正直に言って作るもの自体に別段のこだわりはない。そんな私でも料理の場面で絶対に譲れないことがある。それは、「切れない包丁は許せない」ということだ。
料理にこだわりがなく、たまにしか使わないのなら、切れ味など適当でいい?逆だ。たまにしか使わないからこそ、最善の状態で使いたい。毎日料理をする人間は、道具の扱いに慣れているため多少の不調は技術でカバーできる。しかし、たまにしか料理をしない人間こそ、道具のポテンシャルを100%引き出すべきだ。切れない包丁でトマトを潰しながら切るストレスほど、無駄なものはない。
しっかりと研ぎ澄まされた包丁は、食材に吸い込まれるように刃が入る。玉ねぎのみじん切りで涙が出ないのも、引き切りで美しく切れるのも、すべて「研ぐ」という事前の準備があるからに他ならない。つまり、研ぐという行為が使用者のレベルを底上げする大きな武器になりえるのだ。
先日、あるクラスで言ったこと。「先の丸まった鉛筆や小さくなり過ぎた消しゴムを使っている生徒で、成績が良いヤツを見たことがない」。多少の誇張はあるが、まぁ概ね嘘ではない。自分が使う道具を良いコンディションにしておくこと。もっと言えば、道具のコンディションにまで気を回すという心持ちこそが、良いパフォーマンスを生む。
もう少し「道具」の概念を拡張してみよう。我々の脳が使う「道具」という意味で捉えれば、日々の勉強で得るスキルや知識も立派な道具と言える。これらを常に研いでおくことは、結果を出すために重要なのは言うまでもない。
本番だけ頑張ろうとしても、道具が鈍っていれば結果など出るはずがない。さまざまな「本番」は、多くの場合ほんのわずかな時間に過ぎない。そのわずかな時間のために、何十時間もの「研ぐ時間(=基礎練習や準備)」を費やす。このことがいかに大切なことかは、成果を出したことがある人間なら誰でも知っている。
さぁ、この記事を読み終わったら、さっそく机に向かって研ぎなさい。(笑)





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