「なにこの結果!」と言う前に
- 2 日前
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「なんでこんな点数なの!」「だからもっと勉強しなさいって言ったでしょ!」
定期テストや模試の結果が返ってきた日、ついつい我が子を叱ってしまう。これは多くの家庭で見られる光景かもしれない。子どもを心配するからこそ、期待しているからこそ、点数を見て焦ったりイライラしたりする気持ちは分かる。しかし、「テストの結果だけで子どもを叱る・非難する」というのは教育上最も無意味な行為である。もっと言えば、子どもの成長を妨げる「最大の障害」にもなり得る。
なぜ結果を見て叱ってはいけないのか。その本質的な理由について私自身が思うことを述べたい。
まず冷静に考えてほしい。テストの点数は、「過去の行動の結果」に過ぎない。すでに終わってしまった結果に対していくら怒っても、タイムマシンがない限り、その点数が上がることは絶対にない。大切なのはそれをどう受け止め、「過去の点数」ではなく、「未来の行動」を変えるかだ。
結果だけを見て非難することは、健康診断の数値が悪かった人に対して「なんでこんなに体重が増えたんだ!」と怒鳴り散らし、具体的な食事改善や運動メニューを教えない医者と同じである。そう、そんな医者はいない。必要なのは説教ではなく、どこに原因があり明日からどう生活を変えるかという「具体的な改善プラン」だ。
結果だけで叱り続けると、子どもたちの心には成長を阻む大きな障害が確実に生まれる。まず点数だけで評価されると、子どもは「親に怒られないこと」を目的に行動するようになる。その結果、点数が悪かった時にテストを隠したり、嘘をついたり、最悪の場合はカンニングなどの不正に走る心理的引き金になる。また、「どうせ頑張ってもまた怒られる」「自分は頭が悪いんだ」と思い込むようにもなる。これを心理学で「学習性無力感」と呼ぶ。どうせ無理」とあきらめた子どもは、自発的に勉強するエネルギーを完全に失う。
さらに、テストのたびに責められると子どもにとって親は「味方」ではなく「監視官」に変わる。本当に勉強で困ったとき、進路で悩んだときに、一番頼りやすい親にSOSを出せなくなる。これこそが最大の問題だ。
テストが返ってきたとき、親が取るべきアクションは非常にシンプルだ。
まずは、テストに向けて机に向かったこと、そして結果を隠さず見せてくれたこと自体を認めるべきだ。結果が悪ければ、まずは笑い飛ばす。「ははは!今回はうまくいかなかったみたいだなぁ!・・・・」。その上で、「どこをどう間違えたか確認してみよう。手伝うよ。」「次はどうすれば点数が伸びそうかな?」「結果を見せて、塾の先生に相談してみたら?」と、未来に目を向けた声をかけることが有効だ。
テストや模試は、「今、どこが分かっていて、どこが分かっていないか」をあぶり出すための単なる「健康診断」である。点数が悪かったということは、「伸びしろ」がどこにあるかが分かったということでもある。
子どもを非難して勉強嫌いにさせるのか。それとも、次のステップへ一緒に歩むのか。我が子がテストを破り捨てるのではなく、「次、頑張ろう」と前を向けるように。まずは私たち大人が、点数という数字の奥にある「子どもの頑張り」と「つまずき」、「当人が自発的に感じている反省」に寄り添うべきだと思う。





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